カブトムシはどんな木に集まるの?種類と見わけ方や捕まえ方のコツを解説!
子どもに人気の「カブトムシ」ですが、どのような習性をしているかご存じでしょうか。この記事では、カブトムシの好む木や捕まえ方などについて紹介しています。カブトムシの習性を知りたい方や、捕まえてみたい方は、ぜひ、こちらの記事を参考にしてみてください。
「カブトムシってどんな木に集まってくるの?」
「カブトムシを捕まえるにはどうしたらいよいの?」
カブトムシは、子どもたちに大人気の虫の1つです。しかし、カブトムシがどういった行動をするか、どのような木を好んでいるかといった習性を知らない方も多いのではないでしょうか。
本記事では、クワガタムシやカブトムシが好む木の種類を紹介しています。この記事を読むことで、子どもに人気のクワガタムシやカブトムシが、森のなかでどのように暮らしているかがわかるでしょう。
また、カブトムシの捕まえ方についても紹介しているため、実際にカブトムシを捕まえるために必要な準備を理解でき、効率的に捕まえられるようになります。
カブトムシに興味のある方や、捕まえ方を知りたい方は、ぜひ、こちらの記事をチェックしてみてください。
クワガタムシやカブトムシの好む木の種類
「カブトムシ」や「クワガタムシ」は、特定の木に集まりやすいという習性を持っています。そのため、カブトムシやクワガタムシの好む木を知らないと、森のなかで見つけることは難しいでしょう。
ここでは、カブトムシやクワガタムシが好む木の種類と、その理由について詳しく紹介します。また、それらの木が多く見られる森の特徴などについてもふれているため、採集する際の参考にしてください。
「クヌギ」と「コナラ」の樹液が大好き
カブトムシやクワガタムシを探すときは、「クヌギ」や「コナラ」の木がある場所に出かけましょう。その理由は、これらの木の樹液が、カブトムシやクワガタムシの大好物であるためです。
クヌギやコナラから出る樹液には、甘酸っぱい独特の匂いがあり、それに誘われてカブトムシやクワガタムシが集まってくるといわれています。
そのため、森のなかでカブトムシやクワガタムシを探す際は、まずクヌギやコナラの木を探してみることが近道です。
「クヌギ」と「コナラ」の木の特徴
「クヌギ」や「コナラ」の木の特徴は、「曲がった木」であるということです。
そのため、森を外から見て、曲がった木が多い森であれば、クヌギやコナラの木が生えている可能性が高くなります。
逆にまっすぐな木が多い森であれば、クヌギやコナラではなく、「スギ」や「ヒノキ」が生えている森の可能性が高いでしょう。
クヌギやコナラの木を探す場合は、まずは曲がった木が多い森を探してみましょう。
クヌギとコナラは、樹皮や葉っぱでほかの木と見わけられます。ここでは、それぞれの木の、樹皮や葉っぱの特徴を紹介するので、見つけるときの参考にしてみてください。
クヌギの樹皮は、灰褐色でデコボコしているのが特徴です。葉っぱは細長い形状をしており、先が少し尖っていて、ギザギザしています。もじゃもじゃの殻のついたドングリも、クヌギの特徴です。
クヌギほどではありませんが、コナラの樹皮も少しデコボコしています。葉っぱは、木につく部分は少し細く先が広がっており、たまごを逆さにしたような形状です。コナラのドングリには、帽子のような殻がついています。
樹皮と葉っぱでの見わけ方
クヌギとコナラは、樹皮や葉っぱでほかの木と見わけられます。ここでは、それぞれの木の、樹皮や葉っぱの特徴を紹介するので、見つけるときの参考にしてみてください。
クヌギの樹皮は、灰褐色でデコボコしているのが特徴です。葉っぱは細長い形状をしており、先が少し尖っていて、ギザギザしています。もじゃもじゃの殻のついたドングリも、クヌギの特徴です。
クヌギほどではありませんが、コナラの樹皮も少しデコボコしています。葉っぱは、木につく部分は少し細く先が広がっており、たまごを逆さにしたような形状です。コナラのドングリには、帽子のような殻がついています。
チョウやカナブンも樹液が大好き
クヌギやコナラの木の特徴を忘れていたとしても、ほかの虫の動きを見れば、カブトムシやクワガタを見つけることは可能です。
カブトムシやクワガタムシは夜に行動することが多いのですが、「チョウ」や「カナブン」は日中に活動し、クヌギやコナラの甘い樹液の匂いにつられてやってきます。
そのため、日中にチョウやカナブンが集まっている木があれば、その木はクヌギやコナラである可能性が高いでしょう。
朽木には幼虫がいる
朽木や腐葉土が近くにあるクヌギやコナラの木の方が、高い確率でカブトムシやクワガタムシと出会えるでしょう。
その理由は、カブトムシの幼虫は腐葉土のなかで、クワガタムシの幼虫は伐採された木や地下に埋もれた朽木のなかで育つためです。
幼虫が育つ場所は、成虫になったカブトムシやクワガタムシにとって、樹液を吸うために集まりやすい場所になります。
森のなかで朽木が多い場所や、ふかふかした腐葉土のある場所を見つけたら、近くにクヌギやコナラの木がないか探してみましょう。
カブトムシの捕まえ方
夏には、カブトムシを求めて親子で昆虫採集に出かけることもあるでしょう。しかし、捕まえ方を知らなければ、上手く捕まえることはできません。
ここからは、カブトムシを捕まえるための準備や方法について、詳しく紹介します。確実に捕まえるために、以下に挙げるポイントを参考にしてください。
服装や道具について
森のなかにカブトムシを捕りに行く際は、動きやすく、汚れてもよい服装で行くのがおすすめです。草むらに入ることもあるため、長ズボンで行く方がよいでしょう。
自然の道の散策では、履きなれた靴で出かけるのが前提ですが、ケガをしないように、素肌が出ないようなものを履くのが大切なポイントです。帽子も忘れないようにしましょう。
虫捕り網はなくても構いませんが、捕まえた虫を入れるカゴは必要でしょう。虫カゴをどこかに置き忘れないように、ヒモつきで肩にかけられるタイプがおすすめです。
こまめに水分補給できるよう、飲みものを多めに用意し、万全の準備で出かけましょう。
罠の作り方
カブトムシを捕まえるため、しばらく放置しておける罠を作っておきましょう。
準備する材料は以下になります。
・ビニール袋
・バナナ2本(1口大にカット)
・焼酎(コップ1杯)
・砂糖(スプーン1杯)など
バナナや砂糖などを混ぜてビニール袋に入れ、ヒモを使って幹にくくりつけてください。半日から1日程度放置したら、罠の完成です。
罠をくくりつける際に、木を傷つけないように気をつけてください。採集が終わったら、罠として使ったものすべてを忘れずに持ち帰りましょう。
仕掛ける時間帯
罠を仕掛ける仕かけるのに適している時間帯は、夕方です。
子どもと一緒に行動するのであれば、日中の方が動きやすいでしょうが、日中に罠を仕掛けると、カナブンやスズメバチなど、ほかの虫が寄ってくる可能性があります。
カブトムシやクワガタムシをピンポイントで狙いたい場合は、夕方に罠を仕掛けるのがおすすめです。罠を放置してもかからなかった場合は、場所を変えて挑戦してみてください。
捕まえ方のコツ
カブトムシをはじめとした虫の身体は、頭・胸・腹の3つに分かれています。カブトムシを捕まえるときは、胸の部分を持つようにしましょう。ただし、カブトムシがオスであれば、小さな角部分をつかんでも問題はありません。
カブトムシが木にしがみついてとれない場合は、無理にとろうとしないでください。カブトムシの急所であるおしりの部分を優しくつつけば、驚いて力をゆるめます。その隙をついてとりましょう。
手でカブトムシを捕まえることが怖い場合は、虫捕り網をかぶせてとってください。
カブトムシの習性を学んで簡単に採ろう
カブトムシは、日中よりも夜間に行動することが多い昆虫です。「クヌギ」や「コナラ」の木の樹液を好むという習性があるため、それらの木がある場所をめざして行けば、簡単に採ることができるでしょう。
なかでも、朽木や腐葉土といった幼虫が育つ環境に近いクヌギやコナラであれば、カブトムシがいる可能性がさらに高くなります。
ぜひ、本記事で紹介した内容を参考に、子どもと一緒に森に出かけて、カブトムシを捕まえてみましょう。