ザリガニにはどんな餌を与えればよい?餌の与え方やバランスの考え方もご紹介
ザリガニを飼いたいけれど餌の種類や与え方がわからない、という方はいらっしゃいませんか。この記事は、ザリガニの餌の種類や与え方、与える頻度などについて詳しく解説しています。ザリガニを飼ってみたい方や、ザリガニの餌の選び方で悩んでいる方はご覧ください。
「ザリガニの餌は、どんなものを用意すればよいだろう?」
「量や頻度はどれくらいがよいかな?」
「ザリガニが餌を食べてくれないから心配」
ザリガニを飼いたいけれど、どういった餌をあげればよいのかわからないと悩む方もいるでしょう。
本記事では、ザリガニの餌の種類や与える量、適切な与え方に加え、与える餌によって起こる体色の変化について解説しています。
この記事を読めば、ザリガニの餌に関する基本的な知識を知ることができます。また、ザリガニが餌を食べなくなるケースと、その対処法も紹介しているので、飼育中に起こるイレギュラーな事態にも対応できるでしょう。
ザリガニを飼いたいと思っている方、餌の与え方について不安を持っている方は、ぜひ、本記事をチェックしてみてください。
記事のまとめ
- ザリガニ釣りに適した場所は、浅瀬や泥のある水辺で、子どもと安心して楽しめる整備された公園が理想である。釣れる時間帯や釣り場の選び方も重要だ。
- ザリガニ釣りには、簡単な道具があれば良く、釣り竿、容器、網の3つが基本である。釣り竿はシンプルで、容器は複数用意することが望ましい。
- 服装は動きやすく、UV対策や虫よけを考慮した長袖長ズボンが推奨される。特定外来生物に指定されたため、釣ったザリガニの扱いには注意が必要である。
ザリガニの餌はなにを用意すればよい?
ザリガニは、魚類や水生昆虫などを捕まえて食べるので、肉食動物と考える方もいるでしょう。しかし、実際は雑食性の生き物といわれています。野生のザリガニは動物だけでなく、水草や落ち葉などの植物も口にしています。
ペットショップなどでは、ザリガニに適した甲殻類専用の人工飼料を手に入れることが可能です。ただし、栄養バランスを考えるならば、人工飼料だけではなく、生き餌や水草など、さまざまな餌も与えましょう。
餌の種類によってザリガニの体の色が変わる
ザリガニの体の色は、摂取する餌の種類によって変わることがあります。餌の性質が、植物性か動物性かで変わるといわれています。
ここでは、ザリガニの体色が変化する要因となる種類、理由について解説しますので、参考にしてください。
植物性の餌が中心だと赤色になる
ザリガニが植物性の餌を多く摂取することにより、体の色は赤くなるといわれています。植物性の物質には、赤色の色素であるカロテノイドが含まれているので、ザリガニの体内で蓄積することで赤色になるでしょう。
動物は自らカロテノイドを生合成することはできないので、体表に出た色素は、すべて摂取した餌に由来するでしょう。
動物性の餌が中心だと青色になる
アジやサバといった、カロテノイドを含まない動物性の餌を多く与え続けると、ザリガニの体が青色に変化していくことがあります。これは赤色の色素であるカロテノイドが、ザリガニの体内で不足していることにより起こる現象です。
ただし、ザリガニの個体差によっては、体が青くならない場合もあるでしょう。
出典:■ザリガニで自由研究 ―体色変化実験をしてみよう―|島根県
ザリガニの状況に合わせた餌の選び方
ザリガニは、環境や体調などが原因で餌を食べなくなることがあるといわれています。ペットショップや自然の水路などから、水槽へと住まう環境が変化したザリガニは、警戒から餌を食べなくなっている可能性もあるでしょう。
ザリガニが餌を食べなくなったときは、餌の与え方や、あげる餌自体に気を配り、ザリガニが餌を食べてくれるよう工夫してください。
基本は人工飼料を与えよう
一般的にザリガニ専用の人工飼料は、植物性と動物性の原料をバランスよく配合されているので、基本の餌として与えるのがおすすめです。栄養の偏りを防げるでしょう。
さまざまなメーカーから人工飼料が販売されているので、積極的に食べるかどうか様子を見つつ与え、ザリガニの好みに合うかを見極めてください。
餌を食べないときは生き餌を与えよう
赤虫やイトメ、イトミミズなどの生き餌はザリガニの好物といわれています。ほかの餌への食いつきが悪ければ、これらの生き餌を与えてみましょう。
生き餌は嗜好性と栄養価が高い一方、腐敗などに気をつける必要を含めて管理が難しいので、冷凍のものを活用するのが一般的です。生き餌は冷凍されたものが多く、与える際は事前に解凍してから水槽に入れるようにしましょう。
水草で栄養バランスを整えよう
水草はザリガニの主食にはなりませんが、植物性である水草も、ザリガニの栄養バランスを保つのに役立つといわれています。葉の柔らかいアナカリスや、マツモなどを水槽に入れてみてください。
また、水草は補助食としてだけでなく、水質を安定させるためや、餌やりの時間が空いてしまうときの非常食としても使えるでしょう。
ただし、農薬が使用された水草はザリガニの健康や水質を悪化させるので、無農薬のものを選ぶようにしてください。
餌が用意できなければ家にあるものでOK
一時的に餌を用意できないときは、家にある食材を餌として与えてもかまいません。ザリガニは雑食動物なので、人間が食べる食材も餌として代用できる場合が多いとされています。
お米やパン、プレーン味のささみ、茹でたほうれん草や小松菜などの、脂肪分が少なく味付けのない食材を与えるとよいでしょう。
ただし、あくまでも急場の間に合わせとして考え、基本的には栄養バランスの取れたザリガニ専用の餌を与えるようにしてください。
ザリガニに餌を与える際に意識するべきコツ
ザリガニに餌を与えるにあたり、量や頻度について悩まれる方も多いでしょう。
ザリガニの健康や飼育ケースの水質を守るためにも、餌のバランスだけでなく、与え方についても知っておくことが重要です。
ここでは与える餌の量や頻度、餌やり後の水槽のケアについて説明していきます。
餌の量は少しずつ
餌は1日に約1~2回、食べ残さない量を与えてください。食べる餌の量は、ザリガニの個体差によるので、毎回の餌やりを通じて適量をつかむ必要があるでしょう。
ザリガニは食べる速度が遅いといわれているので、約1時間後を目安に、餌の残量を確認してください。残っている場合は食べ残しと判断し、次回以降は餌の量を減らすとよいでしょう。
食べ残しは取り除こう
ザリガニが食べ残した餌をそのままにしておくと、臭いが発生するだけでなく、水質悪化の原因にもつながります。
ザリガニの健康のためにも、食べ残した餌は放置せず、すぐに水槽から取り除くようにしましょう。また、頻繁な餌やりも水質の汚染を促進させる可能性があるので、避けるようにしてください。
ザリガニが餌を食べないのはどんなとき?
ザリガニは、飼育ケース内の環境や脱皮などによって、あまり餌を食べなくなるといわれています。
その場合は、ザリガニの様子を見ながら餌を与える必要があるでしょう。ザリガニの状況を考えずに餌を与えると、食べ残したり、全く食べずに栄養不足となったりする可能性があるので、注意してください。
飼育ケースや水槽の環境が悪い
飼育環境が適切に保たれていないと、ザリガニがストレスを感じ、餌を食べなくなるといわれています。
また、急激な水温変化もストレスを与える可能性があるので、飼育水や底砂はこまめに入れ替えて清潔にし、水温は適温を保つようにしてください。
脱皮の2~3日前は餌を食べない
ザリガニが餌に興味を示さないときは、脱皮が近い可能性があります。
脱皮前のザリガニは、目の後方に胃石(いせき)と呼ばれるカルシウムの塊を作ります。胃石は、脱皮後に溶け出して再びザリガニの体に送られ、脱皮直後に柔らかくなった体を硬化してくれます。胃石ができていれば脱皮前なので、餌を食べないことについて心配は不要です。
また、脱皮以外に産卵などの繁殖期でも餌を食べなくなるといわれているので、普段からザリガニの様子をよく観察しておきましょう。
出典:ザリガニのからだのふしぎ|公益財団法人 つくば科学万博記念財団
ザリガニの飼育には責任を持とう
ザリガニの餌は、栄養が偏らないようバランスよく与えることが大切です。食べる量は個々のザリガニによって違うので、何度か与える量を調節して、食べ残さない量を見極めましょう。
また、ザリガニは脱皮前だけでなく、飼育環境が悪いと餌を食べなくなるおそれがあります。ザリガニが餌に反応しなくなったときは、飼育水の衛生状態や水温が適切かどうかを確認してみてください。
ザリガニが健康的に過ごせる餌やりや、飼育環境を把握し、最後まで責任を持って飼うようにしましょう。