子どもが習い事を嫌がる!習い事に行きたくないときの接し方!

子どもの成長や将来の可能性を広げるために、さまざまな習い事に通わせている保護者の方は多いでしょう。しかし、最初は意欲的だった子どもが、ある日突然「習い事に行きたくない」といい出すことがあります。
子どもが嫌がる習い事を無理に続けさせるべきか、それともあっさり辞めさせるべきか、悩む保護者は少なくありません。そこで本記事では、子どもが習い事を嫌がる理由や、適切な対応・避けるべき対応、そして子どもが嫌がる習い事を選ばないための事前対策について解説します。
記事まとめ
- 子どもが習い事を嫌がるシチュエーションは、どんな家庭でも起こりうることである。
- 習い事を辞める判断を下す前に、まずは子どもが嫌がる理由をしっかり把握することが大切。
- ときには無理せず休ませたり、別の習い事に切り替える柔軟性も必要である。
子どもが習い事を嫌がる場合、続けるべきか辞めるべきか
習い事を嫌がる子どもを前にすると、保護者としては大きな葛藤を抱えるでしょう。「多少の嫌な気持ちは乗り越えなければ成長しない」「無理に続けさせては逆効果かもしれない」など、いろいろな思いが頭をめぐることと思います。
習い事を続けるメリット
一時的な壁を乗り越えれば、子どもが自信を得たり、新たな目標を見つけたりする可能性があります。意欲低下がただの“甘え”の場合は、適度なサポートで克服できるケースもある。
習い事を辞めるメリット
子どもの負担を軽減し、ほかの習い事や別の遊び、学びに時間を割けるようになります。嫌々続けるよりは、子どもが興味を持てる分野に移行するほうが結果的にプラスになることもあります。
また、一概に「続けるor辞める」の二択だけではなく、「一時的に休む」や「回数を減らす」といった柔軟な対応も考えられます。判断を下す前に、まずは子どもが嫌がる理由をしっかり把握することが大切です。
子どもが習い事を嫌がる理由

子どもが習い事を嫌がるのには、それぞれ固有の理由があります。いったいどんな要因があるのか、代表的なケースを見てみましょう。
成果が出ず、上達しない
どんな習い事でも、上達には時間と練習が必要です。しかし、期待ほどの成果が見えない期間が続くと、子どもが「やっても意味がない」「もう飽きた」と感じやすくなります。
特に周りの子どもが早く上達している場合、比較意識からモチベーションを失うこともあります。成果に焦点があたりすぎると「自分には才能がないのでは」とネガティブに思い込んでしまうのがこのケースの特徴です。
人間関係の問題
習い事先での先生やコーチとの相性、あるいはほかの子どもとのトラブルが原因で習い事を嫌がる場合もあります。
特に子どもが敏感なタイプだと、ちょっとした口調やグループ内の力関係でも大きなストレスを感じがちです。いじめのような深刻な問題が発生している場合もあり、見逃しは禁物です。
興味や関心がない
子ども自身が最初からあまり興味を持っていない状態ではじめた習い事の場合、モチベーションを維持するのが難しいことがあります。
「親が決めたから」「友だちが通っているから」といった理由で習い事をはじめると、子どもが自分の意思として納得していないことがあります。このケースの場合は、やがて飽きてしまい、嫌がりはじめるのも自然な流れかもしれません。
面倒に感じている
習い事そのものが嫌いなわけではなく、単にレッスンに行くのが面倒というケースです。
特に小学生高学年や中学生になると学校行事や部活、宿題などが増え、スケジュールに追われることで疲労が溜まります。その結果、「習い事まで手が回らない」「もう疲れた…」と感じて嫌がることがあります。
ほかのことをしたい
同じ時間にやりたい遊びや、ほかの習い事、趣味などがある場合、「そちらを優先したい」という気持ちが強くなり、習い事に行きたくないと感じる子もいます。
特に多趣味な子どもや、新しい刺激を求めるタイプだと「今の習い事よりも別の活動がやりたい!」と主張することが多いでしょう。
子どもが習い事を嫌がるときの適切な対応と避けるべき対応

話を聞いてあげる
まず大事なのは、子どもの気持ちをしっかり聞くことです。なぜ嫌なのか、どの部分が辛いのかを具体的にたずね、子どもの言葉を遮らずに受け止めましょう。
保護者の意見を押し付ける前に、子どもの本音を引き出すことで原因把握がスムーズになります。
嫌がっている部分を改善する
子どもが特定の要因(たとえば先生との相性や特定の同じ習い事の受講者とのトラブルなど)で嫌がっているなら、その部分を解消できないか検討します。
たとえば、
・先生やコーチに相談して練習方法を変えてもらえないかたずねる。
・人間関係のもつれがあれば、一度保護者と先生が話し合う。
・練習内容がきつすぎるなら、ペースを落としてもらう。
などです。
部分的な改善で子どものストレスが大きく減る場合もあるため、一足飛びに辞めるという選択肢に飛びつかず、まずは問題か所に焦点をあてるのが得策です。
休憩を与える
一時的にモチベーションが下がっているだけなら、一定期間の休みをとる方法もあります。
「1か月だけお休みしてみよう」など、期限を設けて子どもが心身をリフレッシュできるようにすると、意外と気力が回復して再開したくなることがあります。
期限や条件を設定する
子どもが「辞めたい!」と言い出したとき、全く止めないと後悔することもあります。
そこで、
・「発表会までは頑張って続けよう」
・「あと1回テストを受けてから考えよう」
などの期限や条件を設けるのも一つの方法です。
子どもが自主的に「ここまでは努力してみよう」と思える形を作れば、納得感を得やすいでしょう。
辞めても構わないことを伝える
最終的に、子どもが本当に嫌がっているなら、辞める選択肢を提示すること自体は間違いではありません。
子どもには「習い事を辞める」ことが単なる逃げではなく、「自分に合わないことをやめて、もっと合うものを探す」という前向きな判断である可能性を示してあげるのも大事です。たとえば、
・「もし本当に合わないなら、辞めることもOKだよ」
・「ただ、辞めるまでにこういう部分を改善できるか、一緒に考えてみよう」
と伝えると、子どもはプレッシャーから解放され、冷静に検討できるでしょう。
絶対に避けるべき対応
何も対応しない
子どもが嫌がっているというサインを出しているのに、全く聞き流すのはNGです。放置すると、子どもは「親は自分の気持ちを分かってくれない」と思い、習い事への嫌悪感だけでなく、保護者への不信感も育ってしまうかもしれません。
責任を押し付ける
「あなたがやりたいといい出したのだから最後まで責任持ちなさい」などと一方的に責任を押し付けると、子どもは罪悪感や重圧を抱え込んでしまいます。
もちろん、ある程度の責任は教えるべきですが、まずは子どもがどんな気持ちでいるのかを受け止め、それから説得する手順を踏むことが大切です。
無理に続けさせる
「将来のため」「親がお金をかけているから」という理由で、子どもの意思に反して無理やり通わせるのは最も避けたい対応です。子どもの心が疲弊し、習い事の本来の目的(成長や楽しさを見つけることなど)が失われてしまいます。
逆に成功体験を得られる場面があったとしても、子どもが心から喜べるとは限りません。
子どもが嫌がる習い事を選ばないためにできること

子どもが習い事を「嫌だ」と感じる前段階で、親ができることは以下のとおりです。
子どもの興味ややりたいことを見逃さない
日々の生活や会話から、子どもがどんなことに興味を持っているかを観察しましょう。スポーツが好きなのか、音楽や絵を描くのが得意なのか、あるいは学習系で熱中できるものがあるのかなど、子どもの好奇心や意欲の方向性を把握することで、ミスマッチを減らせる可能性が高くなります。
なぜやりたいのかを聞いてみる
子どもが自分から「これをやりたい!」といい出した場合、その理由を深掘りしてみましょう。たとえば、
・友だちが通っているから一緒に行きたいのか
・特定の技術を身に付けたいのか
・憧れのキャラクターやスポーツ選手に近づきたいのか
など、理由を明確にすると、モチベーションが続きやすくなり、親子で共通の目標を持ちやすくなります。
親の判断だけで決めない
「親がやらせたい習い事」と「子どもがやりたい習い事」は必ずしも一致しません。もちろん、保護者の判断が大切な場面も多いですが、最終的には子どもの意思を尊重することが習い事を継続させる上で不可欠です。
体験レッスンや見学を複数回行い、本当に子どもが楽しんで取組めるか確認するとよいでしょう。
NTTドコモのキッズケータイ

お子さまの習い事の場所や時間帯によっては、お子さまが一人で行き帰りをしなければならない場面が出てきます。
特に暗くなる時間帯や人通りが少ない道を通る場合、防犯面が気になるという保護者の方も多いでしょう。また、行き帰りを不安に感じるお子さまもいらっしゃるかもしれません。
そこで習い事の行き帰りの防犯に検討したいのがキッズケータイです。
NTTドコモのキッズケータイでは、家族などのあらかじめ登録した相手とのみ、通話や「+メッセージ」でのやりとりが可能です。また、いざというときの防犯ブザー機能など、親子にうれしい機能が充実しています。
詳細は、下記よりご覧ください。
https://comotto.docomo.ne.jp/kidskeitai
まとめ
子どもが習い事を嫌がるシチュエーションは、どんな家庭でも起こりうることです。大切なのは、子どもの気持ちを無視するのではなく、「なぜ嫌がっているのか」をまず理解し、原因に応じた対処法を見出すことです。
ときには無理せず休ませたり、別の習い事に切り替える柔軟性も必要です。習い事は本来、子どもの可能性を広げる貴重な機会です親子のコミュニケーションをしっかりと取りながら、習い事の真の目的を再確認し、子どもが自分のペースで成長できるようサポートしてあげましょう。